日々のこと


by wumingzhi
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ひさい榊原温泉マラソン

日曜日はひさい榊原温泉マラソン。

一週間前の天気予報は雨だった。雨なら欠場するつもりだった。雨の中、娘を長時間待たせて風邪をひかれてはいけないと思って。夫もあまり行きたくなさそうだったのでもう心の中ではほぼ、別の予定を入れていた。

当日、朝5時に外に出たら月が出ていた。今日は晴れか。ならば行くしかない。



しかし出かける準備をしていた7時頃、雨が降っているのに気付いた。どうしよう? でも夫は「止む、止む。向こうの空は明るくなってる」と言って強行出発。あれ、夫、行きたくないんじゃなかったの?

会場近くの施設の駐車場からシャトルバスが出ていてそれに乗り込む。そのときはまだ雨が降っていて、私は傘を持って移動。バスを降りるともう傘をさす必要はないくらいに上っていた。
会場の小学校は子供たちや家族連れで賑わっている。
ゼッケンを引き換えに行く。受付の参加者名簿が目に入り、ギョッとする。ハーフ女子の申込者人数は25人だった。少ない。少なすぎる。なんてこぢんまりとした大会なんだ!そして25人全員が参加するということはないだろう。私も雨が降ればお休みするつもりだったのだ。
出走者が少ないということは、遅い人も少ないということである。私の遅さが目立つ…。トホホ。

着替えは自宅で済ませてきたが、娘を連れて女子更衣室となっている教室に入る。そこでゼッケンをつけて荷物を置く。
その教室は図書室のようだった。それにしても、利用者が少ない。私たちのほかは、6人くらい。そのうちハーフマラソンのゼッケンを着けているのは2人。やせていて筋肉質で歳も若過ぎず、いかにも速そうである。女性市民ランナーの場合、ピチピチした若いお姉ちゃんより中年女性のほうがバリバリ鍛えているという印象を、私は抱いているのである。

レースはハーフのほか、ファミリー部門(2キロ)、10キロ、中学生の3キロ、小学生の1.5キロなど。小・中学生部門は参加料が無料だったりする。無料で参加できて参加賞のお菓子袋詰めがもらえる。豚汁も食べられる。こっ、これは参加するしかないでしょう、地元小中学生たちは! でも私も中学生の頃はお金もらったって走りたくなかったよな。

部門別プラカードの前に並ぶ。やはりハーフ女子は少ない。6人くらいしかいない。こんなことなら金髪のカツラにブルーのカラーコンタクトレンズでもしてくるのだった。「私? ハーフの女子よ。あれっ、間違っちゃった?」と言いつつ立ち去れたのに。
しかしハーフ女子の仮装を忘れたので、普通に走るしかない。
ハーフ男子とハーフ女子が2列になってぞろぞろとスタート地点へ向かう。私は女子の最後尾に並んだが、女子は6人、男子は180人くらいだ。男女一斉にスタートすると、あっという間に男子にぞろぞろと抜かされた。すると後ろのほうに男子に混じって女子もいた。しまった、男子の後ろのほうで待機するべきだったのだ。

みんなそんなに速いとも思えないのだが、輪を掛けて遅い私は見る間に後ろから3番目くらいになってしまった。私以外は男子ばかりである。男子と言ってもおじさんだけど。私も女子と言ってもおばさんなのでおあいこだ(?)。

私のすぐ後ろを走っている50歳くらいの男性は、まだ2キロも走っていないのに、苦しそうにゼイゼイアヘアヘ喘いで、しきりにぺっぺっと唾を吐いている。二日酔い? って訊きたくなるほど体調が悪そうだ。唾が飛んで来そうで離れたかったが、どうもアヘアヘおじさんとはスピードが合うようで、離れたくても離れられない。私に彼を引き離すほどの力がなく、彼にも私を追い越すほどの力がない。
アヘアヘおじさんの苦しそうな息と唾を吐く音をBGMに聴きながら、田舎道をしばらく走る。いつも山練しているような山道に入る。まだ先は長いと思うと、体力を温存するために歩いてしまった。土地勘がなく、コースをまったく知らないので、この後どんな道が続くかわからないのだ。
ランシャツランパンの白髪のおじいさんと言葉を交わす。アヘアヘおじさんに抜かされる。
その後、山道が終わって無事(?)アヘアヘおじさんを抜き返す。しばらく私の耳元でアヘアヘ言っていたその声も、やがて聴こえなくなり、私の長い長い一人旅が始まった。

とにかく、前に誰も見えないのだった。大会実行委員の人はたくさん居て、角ごとに立って道を指示してくれ、応援してくれる。地元の人も家の前で旗を振って応援してくれる。しかし、目の前にランナーがいない。みんなとっくに行ってしまった。私の後ろにはランシャツランパンおじいさんとアヘアヘおじさんと、あと誰か居たかな?

応援してくれる人に申し訳ない気がする。私一人のために車を止めて交通整理してくれる警察官にも、「すみません。信号待ちして横断歩道渡りますから」と言いたくなる。
応援してくれる地元おばあちゃんおじいちゃんたちは、たぶん私が最後尾あたりをウロウロしているので、必死で走っていると思っているのだろうけれど、実際はまったく違う。スピードがないから遅いだけで、上半身は皿洗いか洗濯物干し程度にしか負担を感じていないのだ。だからノロノロ走りながらも笑顔で「ありがとう」と言ったり手を振ったりできる。一度くらい、沿道の応援に応えられないくらいのスピードで走ってみたいものだ。

前のランナーの姿が目に入ったのは、13キロ過ぎたあたりだ。14キロくらいでやっと追い抜いた。目の前に見えても、抜くのに時間のかかることよ。駅伝でごぼう抜きのシーンを見るが、シロウトにできるもんじゃないとわかった。駅伝では前の選手もすごいスピードで走っているわけでしょう。それをぐいぐい抜かして行くなんて。尋常ではない。

制限時間は2時間半。4月の志摩スペイン村でのタイムが2時間30分45秒だったので、それを更新しなければならない。でもこのコースは山の中なので自信がなかった。そのために山練もしたけど、1週間くらい前から急に練習に身が入らなくなって1週間ほとんど走っていない。どうせ雨だし休もうなんて考えていた。
でも、第一関門を過ぎて20分の余裕があったから時間内の完走は確信した。そして目標を2時間20分を切ることに上方修正した。

でも2時間を越えると足がずしんと重くなる。それまで時速9キロペースで自分なりに順調に来ていたのに、18キロを過ぎるとペースは見る見る落ちていった。ここ最近で走った最長距離が18キロだった。それ以上の距離は未知の世界ってことはないけど、久し振りの世界だ。そして16キロあたりからずっと上り坂が続いているのだ。志摩スペイン村では下りだったのでスパートをかける余裕もあった。
加えて、スペイン村ではラスト数キロになると下りで視界がぱっと開けて、ゴールのスペイン村が見える。あそこまでがんばって走ろう! という気になる。
でもここはずっと上りのうえ、ゴールの小学校は道を曲がったところにある。目的地が見えないので、距離の表示はあるけれど「20キロ」とか「21キロ」とかの数字を目にしても、あとどのくらい走ったらゴールなのか、わからない。目で数字を見ても、頭と体が理解しようとしない。

走り終えて帰路に着く人たちが応援してくれる。「あとちょっとですよ」と声を掛けてくれる人も居る。「あとちょっとって、どれくらい~?」

しかし、終わらない上り坂はない。左に曲がるとそこはスタートゲートだった。夫が飛び出してきて伴走してくれる。
ゲートをくぐるがしかし、まだ終わりではない。小学校の運動場を一周してそこがゴールだ。小学校の小さい運動場だったのがまだ幸いだった。良かった、筑波大学の運動場とかでなくて。
2時間23分。制限時間内の完走はクリア。2時間20分切りはだめであった。

走り終えて、もらったスポーツドリンクをごくごく飲んでいると、ぜんざいの販売ブースが目に入った。買おうとしたら、「最後の一杯」と言われ、団子がなくなってるから半額でいいと言ってくれた。
少し冷めかけていたがおいしかった! ぜんざいの塩味が染み入る。

しばらくうろうろしていると、場内にアナウンスが。
「本日最終のランナーです。皆さん、盛大な拍手でお迎えください」
うわー、こんなん言われたくない…。良かった、私でなくて。

本日最終ランナーは、なんと最初の頃の私のランニングパートナー(?)だった、アヘアヘおじさんだった。ずっとあの調子で21キロ走ってきたのか。ある意味、すごい。

奥さんらしき女性がひっそりと出迎えて「おつかれさま」と声をかけていた。

地元榊原温泉の入湯券がもらえたので、それを使って温泉に入った。
ハーフマラソンコース途中7キロくらいのところに温泉があったので、そこまで歩けるわけない! と思ったのだが、実はその温泉は小学校から歩いて200メートルくらいのところにあった。走って7キロ、歩いて200メートル。少し複雑な思いを抱いて入った温泉はトゥルントゥルンのいいお湯でした。

ハーフマラソンに初挑戦したのが去年の11月なので、ちょうど1年前だ。1年で19分短縮。もう一度、平坦な河川敷のあの淀川マラソンのコースでどのくらいのタイムになるのか知りたい気がする。でも榊原温泉マラソン、すごく良かった。結果は女子の14位。というとすごいが、私の後には女子はたぶんあと二人だけだろうから、16人中14位。
3位までに入ると表彰されお米ももらえる。来年は入賞めざしてがんばるか?!

それは無理だけど私、10キロ痩せたらハーフ2時間切れるんじゃないだろうか。この体重を維持しつつ走っている自分の、痩せたときの伸びしろを想像するとワクワクする。しかし毎回、そんなこと言ってる気がする。いい加減痩せよう。そしてバレエでポアントを履くのだ。
ここにしっかり書いておこう。

来年の目標:ハーフ2時間切る。ポアントを履く。

ひさい榊原温泉マラソン、のどかな田園風景がひろがるいいコースで、実行委員の人もしっかり道案内してくれ、地元のおとしよりや子どもたちの応援も嬉しく、温泉もタダで入れ、私は食べそびれたけれど自衛隊による豚汁の振る舞いもある。駐車場から無料シャトルバスも完備され、言うことなし。みんなもっと参加したらいいのになー。大勢で走るともっと楽しいよ。でも来年は3位入賞を狙うから(?)、参加者増加は再来年以降でいいか。
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by wumingzhi | 2011-11-22 04:25 | run