人気ブログランキング | 話題のタグを見る

三重県津市でヨガを教えています。ヨガのことだけでなく、日々のいろんなことを書いていきます。


by NAO
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

コミケ初参加!

コミックマーケット(通称コミケ)に参加してきた。
売り子さんとしてである。サークル参加だ。
前日から東京入り。
当日の29日は東京は雪が降るとの予報を受けて、私は久々に着込んでいった。肌着の上にブラウスを着て、久し振りに引っ張り出したごついセーターの上に夫のトミー・ヒルフィガーのジャンパー。ボトムはジーンズ。ストッキングとハーフスパッツも下に着用。手袋とスキー帽はリュックの中。
28日は天気がよくまだ暖かかったので、自宅最寄駅に着くまでに汗をかいた。おまけにセーターを前後ろに着ていることに気づいたので、駅のトイレでブラウスを脱ぐ。こんなに着込んでくる必要なかったと、ちょっと後悔。



私とあくたさんは名古屋駅で待ち合わせて一緒に新幹線に乗った。
あくたさんは花柄のトップにスカート、奥様風のコート(バーゲンだったらしいが)にパールのネックレスと、私とまったく違うフェミニンな装い。私はとにかく防寒と動きやすさのみ重視してきたので、もうちょっとおしゃれしてきたほうが良かったのかなと少し後悔。思い切って買うことにしたバーバリのコートを見つけられなかったのも敗因かもしれない。

宿は大井駅付近のアワーズイン阪急。一泊5500円という。安い。トイレ付き風呂なしで大浴場がある。
宿に着いたのは5時半頃。チェックインし、近くのビル内の中華レストランで夕食。食後、もう一人の仲間ハルさんとも落ち合い、3人そろう。
部屋は3人別々の並び部屋。久し振りに積もる話で盛り上がる…はずが私はどうも眠くていけない。2日続けて夫と同じ時間の睡眠しか取っていない。夫と同じ時間に起きたら私はさらに二度寝しないと調子が出ないのだ。
先に大浴場にて入浴することにした。お互いに裸体を見られるのが恥ずかしい年頃なので、3人時間差攻撃にて入浴。
翌朝、早起きできれば早朝ウォーキングでもしようかな、と思いながら部屋の明かりを消して寝る態勢。ところが、電気を消しても部屋はうっすらと明るい。隣がテニスコートで、夜間照明をつけて混合ダブルスの試合(練習?)中なのだ。ボールを打つ音も聞こえるが、そんなことを気にするまでもなく眠りに落ちる。

翌朝は6時過ぎに目が覚める。月曜日に見忘れた中国語講座の再放送を見ながら身支度。
ウォーキングの時間はないが、一人で外のスタバにコーヒーを飲みに行く。
天気が悪く、少し雨が降っている。
戻ってくるとき、ホテル下のコンビニで、あくたさん&ハルさんと遭遇。3人で傘を買う。私は、携帯のバッテリーが切れた上に充電器を持ってきていなかったので、使い捨て充電器を買う。
チェックアウトし、携帯を充電しながら会場である国際展示場に向かう。大井駅からりんかい線(?よく覚えていない)で数駅。しかし、同じ目的、つまりサークル参加の人たちで電車は満員。
電車を降りて少し歩く。会場前には既にたくさんの一般参加のお客さんが並んでいる。その人たちの行列を横目に見ながら、すいすいとサークル参加のコースを歩く。顔パスじゃないけれど、たくさんの人が並んでいる横をすいすいと入っていけるというのは、なんとなく気持ちが良いもんです。

巨大な会場は、サークル関係者だけと信じられないほど既に人でいっぱい。のように初参加の私の目には映る。
梱包を解いたり、商品の本に正誤表を挟み込んだり、机の上に並べたり、の下準備。
このときが、自分の小説の載ったNeo Aqua10号と初対面。原稿はさんざん読み返していたのに、同人誌上に載ったのとなると、なんだか気恥ずかしくて正視できない思い。
コミケ初参加!_b0020550_20345093.jpg


ちなみに、ハルさんのファッションは、ハルさんがはまっているというゴスロリ。雪山登山隊ファッションの自分の姿を激しく後悔する。しかも、会場内はちっとも寒くないのである。

私たちの机の筋向いのコーナーには、セーラー服姿の売り子さん。しかも男性。顔もオトコらしいし声も太いが、妙にセーラー服姿がサマになっているのはなぜだろうか。
私たちの両隣はどちらも女性。大人しくて感じの良さそうな人たち。よろしくお願いします、と挨拶しあう。右隣の女の子は赤い着物に白のメイド風エプロン、頭には子猫の耳。

そんな風に服装に凝っている方々(コスプレとも言う)ばかりではなく、まったく見た目に構わない普通の人たちもたくさんおられる。そういう人たちのほうが多い。だから私一人が浮いていた(というか沈んでいた)というようなことはない。むしろ馴染んでいた? それもかなしー気がするが…。

結構暖かかった会場だが、いつの間にか両側の大きなシャッターが開き、風通しが良くなっている。だんだん寒くなってくる。しかしこの時点ではまだまだ恐れるに足りない。

10時になり、一般入場のお客さんたちが入ってくる。拍手と共にお迎え。
毎年参加のあくたさん・ハルさんによると、今年は天候が良くないこともあって、例年より人出が少ないそうだ。それでも私には十分以上の入場者に見える。入場制限がされていて、雪の降る中行列している人たちの傘の海。寒いのに大変なことだ。人数の把握がいまいちできないが、何万人???
コミケ初参加!_b0020550_203545100.jpg
この人たち全員が私たちの本を買っていってくれるのか…ということもなく、私たちの前はそれほどテンパっていない、おだやかな人の波。

初参加の私は興味津々でうろうろとよその同人サークルを見て回る。行列ができているサークルの本はどんなだろう、どう違うのだろう、と思って眺めるが、手にとって見る勇気は出ず。

自分の販売スペースに戻って店番。お客さんが来るとちょっとドキドキ。私の小説が載っている号を手に取ってくれる人がいると、買ってくれるのかな?とわくわく。でも、ぱらぱら、と見てその本を置き、去っていく人がいると、どこがダメだったんだろう、もしかして私の小説がトップに載っているせい?と自分を責めてみたり。道端で、ホチキスで綴じた自作の詩集を売っている人の気持ちもこんなのなんだろうな、と思う。
それだけに、買ってくれる人がいると、本当にうれしい。心の底から「ありがとうございました!」と言える。自分が手がけて誇りを持っている商品を扱うのなら、販売業も楽しいものなんだな、と思う。

寒さがだんだんつのってくる。トイレの行列のことは聞かされていたけれど、お昼ご飯のパンをかじりながら20分以上並んだ。

コミックマーケット自体は4時までだけれど、私たちは3時頃から撤収作業開始。宅配便の送り状をもらうのにも、宅配を出すのにも、とにかく行列、時間がかかるのである。

大手出版社から出したときは、自分はただ書くだけで良かった(それも大変だったが)。
それが、編集から(あくたさん任せで私はやってないけど)流通から宣伝から販売から、全部自分たちでやるというのは、面白いが大変だ。自分は恵まれていたんだなあ、と思う。でも、こういうやり方も、直接に手ごたえが感じられて遣り甲斐がある。もっとがんばらなくっちゃ、宣伝のためならコスプレでもしちゃうぞ、という気にもなる。
しかし、自分で見て回った限りでは、売っている人の衣装はそれほど気にならない。それよりも本のデザインなどが気になった。

書いているときはいろんな人に読んでもらいたいものだ、と思っていたが、書きあがってみると急に自信がなくなってしまった。でも、この際だから勇気を出してちょっぴり宣伝させてもらいます。自信が復活したわけではないけれど、ああいう世界を見て、知ったことで、もっと自分の殻を破らなくては、という気持ちになった。小説のできはどうであれ、それは私のせいであって、私の小説のせいではないのだから。

Neo Aqua10号 通信販売してます。

吉田縁さん&浩祥まきこさんの作品で支えられて世に出ることになりました。
奧山尚(wuminzhiのペンネーム)、『初めての約束 最後の嘘』よろしく!
by wumingzhi | 2004-12-30 20:39 | 生活